• 有限会社ユウアイ 「s-flow」導入で拠点間の情報共有による在庫管理を実現。現場教育による更なる活用でバックオフィスの効率化を目指す。

    業種:充填機の卸売業

    お話を伺った方:星野 久美子様 佐原 麻里様

  • 有限会社ユウアイ
    貴社の事業について教えていただけますか?

    主にスポーツドリンクや果汁ジュース、お茶等の飲料製造時に利用される充填機の卸売りをしている有限会社ユウアイ。現社長である米堂一征氏の父が1996年に北海道で飲食店の運営やイクラの醤油漬け生産販売をおこなう食品会社を創業し、食品に関わる事業を進めていた。しかし、その後食品事業が休業状態となり、2013年頃から現社長が中国から日本への充填機輸出事業を開始するタイミングで会社を引き継ぎ、現在の充填機に関わる機械設備、施工メンテナンス、プラント設計・設置、資材販売、飲料開発・OEMなどの事業を開始。2019年頃から山梨支店や大分支店を設置し、今まさに事業拡大を進めている。

1. 導入前の課題

・拠点間の情報連携がうまくいっていなかった
・リアルタイムな在庫管理ができていなかった

2. 選定の理由

・各拠点と連携して、効率的かつ正確に在庫を管理できる
・課題解決に向けた税理士からの推薦

3. 導入の効果

・出荷により自動的に在庫が計算され、在庫管理の課題が解決した
・拠点間での連携がスムーズになり、効率的に作業を分担できるようになった

1.導入前の課題

  • 「s-flow」導入前はどんな困りごとがありましたか?

    今回のインタビューでは「s-flow」導入に関わられた星野氏と佐原氏にお話を伺った。
    『当社ではお客様のニーズに合わせて充填機のシステムラインの提案をしており、日々お問い合わせを受ける中で、お客様のニーズをヒアリングし、ご要望に沿った機械を中国で製造、お届けしています。』と星野氏は自社の特徴となるサービスについて話してくれた。すでに国内に存在する配管部品等を提供する一方で、大きな充填機等の機械系は受注生産型の販売モデルで注文に沿って製造しているという。

    このような受注生産型モデルで充填機等の機械を販売し事業を拡大している中で、ユウアイはExcelでの販売管理や在庫管理をおこなっているため、バックオフィスの従業員と各拠点の従業員との情報連携に大きな課題を抱えていたという。『今まで期末に棚卸を実施するのみで拠点間で情報を共有し在庫管理をすることができていませんでしたが、事業拡大に向けこのままではいけないという課題を感じていました。』と星野氏は当時の課題について語ってくれた。さらに製造後、中国から日本への製品運輸においても納品タイミング等を考慮し管理する必要があるが、抜け漏れがある等の課題も抱えていたという。


2.選定の理由

  •                  
    「s-flow」を採用いただいた理由は何ですか?
                   

    事業拡大に伴い販売管理や在庫管理に課題を抱えていたユウアイ。『当社を担当する税理士から現場の課題の指摘を受け、在庫管理改善に向け「s-flow」導入の提案を受けました。』と星野氏は語る。以前は事業規模も現在よりは大きくなく、Excelで在庫管理をしていたが、効率的かつ正確な管理を各拠点と連携してできるという点で、税理士のアドバイスによる「s-flow」導入は将来的な効果を期待しているようだ。

    「s-flow」は比較的安価で、受発注業務を漏れなくクラウド上で管理できる販売管理システムとして多くの企業様に導入されている。見積書や請求書等の発行・メール送信だけでなく、各種集計表や在庫管理まで、販売管理業務を効率的におこなうことが可能なため、ユウアイのように事業拡大を進める中で在庫管理が煩雑になっている企業に活用されている。そのため、ユウアイを担当する税理士は「s-flow」導入を積極的に推薦し、導入が進んだようだ。


3.導入の効果

  • 「s-flow」導入後はどんなところが改善されましたか?

    北海道本社では「s-flow」の導入により『在庫管理の課題は解決しています。出荷すると在庫も自動でマイナスされるので、入力漏れがなくとても助かっています。』と佐原氏は導入後の感想を語ってくれた。また、「s-flow」を利用することで北海道、山梨、大分の各拠点で連携し、在庫管理ができているという。例えば『北海道で入荷処理をしたので、あとは大分のほうに出荷処理の依頼をする等、分担して作業することができています。』と横連携による利用も進んでいるようだ。一方で導入して間もないため、課題も出てきている。

    今までは在庫管理を曖昧な状態にしていたため、明確な管理をしていなかったが「s-flow」を導入したことにより、現場が見積書作成や発注管理などの進捗情報を更新する必要がある仕組みとなった。『「s-flow」を導入することで常に正確に管理する必要が出てきたため、在庫管理という点で正しい状態ではあるのですが、まだ営業が対応しきれていない部分があります。』と今後各支店や営業現場で活用するための教育が課題であることも赤裸々に語ってくれた。

    「s-flow」活用に向けた全社展開へ
    今後、「s-flow」を活用した在庫管理を進めるにあたり、現場の活用が要だと佐原氏は語る。『特に見積を作成する人が一番「s-flow」を使うと思うので、営業の方々に学習してもらいたいですね。社内で連携して発注管理や入庫するタイミングも管理出来たら、現場の予定を組むのに使用できるのでとても良いなと思っています。発注部隊が「s-flow」を使いこなすことが出来れば、効率化が一気に進むと思います。』

    現在はスタッフ13名で事業を推進しており、従業員100人、売上100億、1人あたりの給与100万円という大きな目標「Three Hundred」を掲げ、更なる飛躍に向け活動しているユウアイ。「s-flow」導入は道半ばだが、今後組織としてどのような進化を遂げるのか、これからの活躍を期待したい。