コラム 全銀ファイルとは?s-flowで全銀ファイルを出力できることのメリット

投稿日:2023/10/17
最終更新日:2025/09/21

クラウド販売管理システムs-flowは、振込データ連携機能で全銀ファイルを出力することができ、全銀ファイルを銀行にアップロードしてミスなく簡単に一括振り込みを行うことができます。

全銀ファイルとは

  • 全銀ファイルとは、一般社団法人全国銀行協会がデータ伝送を行うために定めたフォーマット(全銀協規定フォーマット)に準拠した、テキスト形式のファイルです。
    「全銀協ファイル」や「全銀協フォーマット」、「全銀フォーマット」とも呼ばれています。

データ形式

  • 全銀ファイルは図のように「ヘッダー・レコード」「データ・レコード」「トレーラ・レコード」「エンド・レコード」の大きく4つの要素で構成されています。

①ヘッダー・レコード

  • 振込元(依頼人、委託者、仕向)の口座情報を記述します。s-flowから支払データを出力する場合、「銀行口座マスタ」に登録された自社の口座情報が出力されます。

②データレコード

  • 振込先口座番号や金額、受取人名など、個々の支払情報を記述します。支払先の口座情報は「取引先マスタ(支払先)」の情報、金額などは「支払伝票」の情報が出力されます。支払一覧で選択したデータのの件数、つまり振込を行いたい件数に応じて、このデータレコードが複数行出力されます。

③トレーラ・レコード

  • データレコードの件数と合計金額を記述します。出力時に選択した支払伝票の件数とその合計金額が出力されます。

④エンド・レコード

  • ファイルデータの終端を示すレコードです。

s-flowで全銀ファイルを出力できることのメリット

  • s-flowで作成した支払伝票は、選択したものを一括で振込用データに変換し、CSVファイルに出力できます。
    このCSVファイルは全銀ファイルとなっており、各種銀行にオンラインで取り込み、一括で振込を行うことができます。

    s-flow内で支払伝票を作成さえしておけば、支払金額の確認作業が不要になり、わざわざATMや銀行に振り込みに行かなくてよく、パソコンのみで完結するので、振込先が多いほどかなりの業務量削減が見込めます。

ネットバンキングで全銀ファイルを取り込む際の料金

  • 多くのネットバンクは、無料で全銀ファイルを取り込んで一括振り込みが可能です。

    例えば、楽天銀行や住信SBIネット銀行、PayPay銀行などのネットバンクは、全銀ファイルをアップロードして振り込み行う際のサービス料や追加費用がなく、無料で一括振り込みを行うことができます。(※別途振込手数料はかかります。)

    みずほ銀行などの大手銀行(メガバンク)は、有料の総合振り込みサービスに加入し、さらにプランをアップグレードして追加費用を払うことで全銀ファイルのアップロードやダウンロードができるようになる銀行が多いため、ネットバンクがオススメです。
    ※以下の情報はあくまで当社調査によるものですので、正確な情報は各企業にお問い合わせください。

  •  

    総合振込
    サービス

    プラン変更の追加料金

    ファイルアップロード

    ファイルダウンロード

    みずほ銀行

    \5,500

    \16,500

    \16,500
    (アップロードと同一プラン)

    三菱UFJ銀行

    \5,060

    \0

    \0

    三井住友銀行

    \0

    \2,200

    \19,800

    りそな銀行

    \7,700

    \0

    \0

    住信SBIネット銀行

    \0

    \0

    ダウンロード機能なし

    楽天銀行

    \0

    \0

    ダウンロード機能なし

    PayPay銀行

    \1,100

    \0

    ダウンロード機能なし

    銀行やネットバンクの一例(※2025年9月19日現在の料金)

みずほ銀行

  • みずほ銀行は、東京都千代田区大手町に本店を置く、みずほフィナンシャルグループ(MHFG)傘下の都市銀行で、3大メガバンクの1つです。
    総合振込サービス「みずほe-ビジネスサイト」でスタンダードの契約が必要です。初期費用は¥55,000、月額料金は¥22,000です。

三菱UFJ銀行

  • 三菱UFJ銀行は、東京都千代田区丸の内に本店を置く、三菱グループの三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下のメガバンクです。こちらも、3大メガバンクの1つに数えられています。
    法人向けインターネットバンキング「BizSTATION」にて「総合/給与 振込サービス」の契約が必要です。初期費用は¥27,500、月額料金は¥5,060(基本サービス¥1,760+総合/給与 振込サービス¥3,300)です。みずほ銀行に比べると、割安です。

三井住友銀行

  • 三井住友銀行は東京都千代田区丸の内に本店を置く、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)傘下の都市銀行で、みずほ銀行・三菱UFJ銀行とともに、3大メガバンクの一角を占めています。
    法人インターネットバンキング「Web21」にて「デビュータイプ」以上の契約が必要です。初期費用は掛からず、月額料金は¥2,200と3大メガバンクの中では最も低価格で利用できます。

りそな銀行

  • りそな銀行は、大阪府大阪市中央区に本店を置く、りそなホールディングス傘下の都市銀行です。3大メガバンクに次ぐ規模を有する銀行です。
    「りそなビジネスダイレクト」の契約が必要です。初期費用は掛からず、月額は¥7,700です。

住信SBIネット銀行

  • 住信SBIネット銀行は、東京都港区六本木に本社を置くネット銀行です。三井住友信託銀行とSBIホールディングスの共同出資会社です。ネット銀行として楽天銀行に次ぐ2位の預金残高(2024年3月31日現在)を有しています。
    初期費用・月額費用ともに無料で全銀ファイルの取込が利用できます。

楽天銀行

  • 楽天銀行は、東京都港区港南に本社を置くネット銀行です。楽天グループ株式会社の子会社です。ネット銀行としては国内1位の預金残高を誇ります。
    住信SBIネット銀行と同様に、全銀ファイルの取込は無料で利用できます。

PayPay銀行

  • PayPay銀行は東京都新宿区に本社を置くネット銀行で、PayPay株式会社の連結子会社です。日本初のネット銀行として設立されました。
    口座管理サービス「BA-PLUS」(無料)を契約のうえ、WEB総振(総合振込)への申し込みが必要です。初期費用は掛かりませんが、月額は¥1,100です。

まとめ

  • 販売管理システムs-flowなら全銀ファイルを出力する機能(振込データ連携)は追加費用なしでお使いいただけます。

    総合振り込みサービス料が無料のネットバンクと連携すれば、追加費用をかけずに振り込み作業の効率化・業務改善を行うことができます。

    全銀ファイルを使った作業でお困りのお客様はお気軽に販売管理システムs-flowまでお問い合わせください。

    実際にs-flowで全銀ファイルを出力する方法は、こちらのサポートサイトをご覧ください。