コロナ禍をきっかけにリモート勤務が増加したことで、これまでよりも本部と倉庫との連携が難しくなったとお悩みのご担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、スマホで出荷検品を行うことのメリットや、販売管理システムとのつながりについてわかりやすく解説します。
目次
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出荷検品とは
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出荷検品とは、注文情報をもとにハンディーターミナルを使用してピッキングされた商品が、出荷伝票と相違がないかをチェックすることを指します。
倉庫内の商品はさまざまな箇所へ配置されており、作業者は注文情報を確認しながら商品をピックアップします。商品に汚れや破損がないかについても十分に確認し、もしそれらが見てとれる場合は綺麗な商品と交換して出荷を行います。
また、見た目が同じような商品は間違いやすいため、型番と商品名をしっかり確認する必要があります。もし誤出荷が頻発してしまうようでは、顧客の信用をなくしてしまうため、検品作業は業務のプロセスのなかで重要視されています。そのため、物流業界では検品の精度向上や作業効率化のために様々な施策を行っています。
次の章では、効率的に検品を行うためのハンディーターミナルの種類について、いくつかご紹介します。
ハンディーターミナルの種類
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ハンディーターミナルは出荷検品を間違いなくスムーズに実施するためには欠かせない機器です。大小さまざまな種類があり、片手で操作できるボタンタイプの機器やタッチパネルタイプがあります。
このコラムでは、以下3タイプのハンディーターミナルをご紹介します。
●小画面+ボタン式
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テレビのリモコンのような形をしたタテ長の機器で、上部に2~4インチの液晶画面があり、下部に数字のボタン(テンキー)が配置されているもっともポピュラーなハンディーターミナルです。画面の大きさは、対角線の長さが5cmから10cmくらいのものが一般的です。
片手で操作できるため、もう片方の手で伝票を持ったり、商品を手にとったりしながら作業できる点が好まれ、現在でも多くの倉庫で使用されています。
●タッチパネル式(Andorid端末)
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スマホのような形状をしたハンディーターミナルです。画面サイズは、対角線の長さが10~15cmほどのため、出荷指示書やマニュアルを見ながら作業ができるというメリットがあります。別名、PDA型(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)とも呼ばれています。
倉庫業務に関係ない、他のアプリは使用できません。
●スマートフォン・タブレット
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スマートフォンやタブレットをハンディーターミナルとして使用する方式です。カメラ機能を使いバーコードを読み取って、専用のアプリを使用して商品をピッキングしたり、出荷の情報を送受信したりする方式です。
倉庫業務に関係のない、他のアプリも使用可能です。
出荷検品における企業の課題
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誤出荷を防ぐためのダブルチェックの意味合いが強い出荷検品作業ですが、人間のやる作業のためどうしてもミスが発生してしまいます。ここでは、出荷検品に関する2つの課題について解説します。
ヒューマンエラーが減らず業務の効率が悪い
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倉庫内での作業は人間がやるため、出荷数がピークである繁忙期や作業員の疲労度が高まっている場合には、ミスが発生してしまうケースがあります。
例えば、在庫数をエクセルなどへ手入力する際、誤った数値を入力するミスはよくあります。数値を誤入力した場合は過剰在庫や在庫不足が発生し、売上に影響を及ぼすこともあります。
そのため、物流倉庫業界では、ヒューマンエラーを防ぐための抜本的な対策が求められます。
人件費などのランニングコスト
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検品作業の精度を上げるために最も一般的な手法は人数を増やしダブルチェックを行うという方法ですが、そのためには多くの人材を確保する必要があります。
しかし、昨今の人手不足により、倉庫業界も人手が足りないことに悩まされています。対策として、人を集めるために紹介料の制度を作ったり、時給をあげたりせざるを得なく、その分人件費のコストが上がってしまいます。
したがって、検品作業の精度を上げるための施策には、人件費とのバランスを考えなければならないという倉庫業界全体の大きな課題があります。
スマホで出荷検品を行う4つのメリット
1、専用機を用意しなくてもよい
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そもそも、専用のハンディーターミナルを用意しなくてもよいというメリットがあります。もともとスマホが支給されている場合、追加のコストが必要ありません。また、スマホは日頃から使用しているため、新人の作業員でも直感的に操作ができるという利点もあります。
2、専用機と同レベルの高速なバーコードの読み取り
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専用機では、赤外線センサーで高速にバーコードを読み取っていました。一方スマホでは、カメラ機能を使ってバーコードを読み取りますが、専用機と同等の速さでの読み取りを行えます。
3、アプリとの一体化が可能
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スマホでアプリを利用することで出荷伝票の情報を見ながら作業することができ、ピッキング・検品情報の入力も直接行えるため、連携にかかる手順の省略化やヒューマンエラーの予防、作業の効率化を図ることができます。
4、その場で発注が可能
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ハンディーターミナルとしての機能を満たしますが、加えて受発注を管理するためのアプリも使用できるため、在庫が欠品した場合はその場で発注が可能です。早期に発注作業が行えるため、販売機会損失を防ぐことができます。
販売管理システムと検品のつながり
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商品の発注から、出荷検品までを効率よく実施するためには、販売管理システムと検品作業の迅速な連携が必要です。
通常の出荷検品作業では、販売管理システムで入力された出荷情報を検品用のシステムに連携してから検品を実施、検品後に結果を改めて販売管理システム側へ連動する必要があります。
しかし、スマホで販売管理システムを直接開きながら作業することにより、システム間の連携が不要となり連携時のヒューマンエラー防止や作業効率化の促進をすることができます。
また、リアルタイムに販売管理システムの内容が更新されるため、遠隔でも倉庫全体の環境を把握することが可能になり、各部署の連携がとりやすくなります。
まとめ
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出荷検品作業は、ヒューマンエラーや人件費のコストの問題など、複数の課題を抱えながら作業を行っているのが実情です。人材不足が問題視されている昨今、業務の効率化を図るためにはITのちからをフルに活用し、なるべく人の手間をかけないことで解決する必要に迫られています。
この記事をきっかけに、出荷検品の際に販売管理システムと連動可能なスマホの活用を、ご検討されていみてはいかがでしょうか。
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